![]() |
|
※このメールはHTML形式でお届けします。オンラインでご覧いただくことを推奨します。 ※毎週金曜日配信 2002年8月9日 第10号 |
|
||
|
『錯綜した妥協の産物、概算要求基準』(8月7日(水)) 2003年度予算の概算要求基準が、6日の経済財政諮問会議で決まった。一般歳出規模では、財務省が機械的に試算した49兆円から約1兆円減の48兆1000億円を削減目標に設定。 この中で、注目の公共投資関係費を3%の小幅削減にとどめたことは、小泉純一郎首相の改革路線と与党の要求が折り合ったものだが、そこに財政再建に道をつけたい財務省と、 一層過激な歳出カットを主張する諮問会議の民間議員の思惑が絡んで、決定まで神経戦を繰り広げた。 ◇経済低迷に矛先鈍る 昨年、02年度予算編成では、首相は参院選大勝の勢いで、公共事業の10%削減を強引に与党にのませた。それに比べ、今回の3%という小幅な削減目標の意味合いは玉虫色を帯びている。 まず、族議員の利害とは別に、与党が「米国など国際経済が先行き不透明だ」と懸念を示すことは、景気認識としては正論。株安や円高で景気が底割れすれば、 1997年に消費税率上げなどで財政を引き締めた揚げ句、同年秋の金融パニックに至った橋本内閣当時の失政≠フ二の舞になる危険性がある。経済活性化策に決め手を欠く政府は、 与党要求を突っぱね切れる状況ではない。 財務省は、塩川正十郎財務相が前面に立ち、公共事業でまずは10%削減を打ち出したが、与党側は前年並み確保を主張。「ゼロと10の中間の5(%削減)はだめだ」 (麻生太郎自民党政調会長)という強い姿勢に、同省があっさりと3%削減まで退いたのは8月1日だった。同省の景気に対する不安、政策運営の迷いが感じ取れる。 ◇首相、景気配慮に傾斜 むしろ、財務省にとって、鋭い対立は諮問会議の民間4議員との間にあった。4議員が主張したのも公共事業の10%削減で、一般歳出総額では02年度比5000億円減額の47兆円。 歳出削減分は法人減税に回す立場だ。このカットの大胆さ≠ノ、武藤敏郎事務次官は「経済全体の中での予算の位置付けを議論すべきだ」と、歳出削減一辺倒の民間議員に不快感すら示していた。 「予算を切り込むための(自民党の)部会との調整は誰がやると思っているのか」(主計局)―。諮問会議への反発の声には、微妙な思惑も見え隠れする。抵抗勢力との 共存姿勢も垣間見え始める小泉政権の下では、もはや与党との正面衝突を回避し、風圧を避けて組織防衛に腐心することも財務省にとって必要な処世術だ。 小泉首相は7月26日の諮問会議後に「歳出削減を上回る(1兆円超の)減税を考えられないか」と発言、つなぎ国債による先行減税も容認して景気配慮に傾斜していた。 「先行減税1兆円超」を政府部内で合意したのも、公共事業の削減幅を3%に決めたのと同じ8月1日。これは、公共事業削減率の圧縮について、見返りに法人減税の可能性を示すことで 、諮問会議民間議員との取引≠促したとも受け取れる。一方、与党とは、公共事業削減を小幅にとどめ、今秋の補正予算論議をひとまず封じた。ただ、いずれも景気の先行き次第で崩れる、もろい妥協の構図だ。 |
||
| メディアクラブ会員だより | ||
| ●将棋パソコン「FLORA 王将」を発売。(日立製作所) | ||
| 8月2日(金)〜8月8日(木) 中国新聞掲載分 |
||
|
●人事(8月2日(金)〜8月8日(木)・中国新聞掲載分) ●経済人おくやみ(8月2日(金)〜8月8日(木)・中国新聞掲載分) |
||
| 8月2日(金)〜8月8日(木)分 | ||
| ●経済ニュースダイジェスト(8月2日(金)〜8月8日(木)) | ||
| 図書券(2000円分)を5人に! | ||
|
●今月のプレゼント!抽選で5人に図書券(2000円分)をプレゼント 応募はこちらでどうぞ |
||
| ■当メールマガジンは中国新聞メディアクラブ会員に向けて配信しています。 ■当メールマガジンの購読中止やメールアドレスの変更はこちらからお願いします。 < Home page > http://www.media-club.jp/ < E-mail > info@media-club.jp |
| 編集・発行人: | 野坂 忠守・中国新聞メディアクラブ事務局 | ![]() |
| 発 行 : | 中国新聞社 | |
| 中国新聞情報文化センター | ||
| 〒730-0854 広島市中区土橋町7番1号・TEL.082-291-8948 C-mailに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。 |
||