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※このメールはHTML形式でお届けします。オンラインでご覧いただくことを推奨します。 ※毎週金曜日配信 2002年8月23日 第12号 |
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『「1兆円超」独り歩き 先行減税』(8月21日(水)) 小泉純一郎首相が指示した1兆円超の先行減税で、増減税を同額にする「税収中立」の期間や減税内容をめぐる議論が迷走している。 経済財政諮問会議と政府税制調査会は、企業向けの税優遇を通じて経済活性化を図る方針では一致しているが、減税方法や財源に関しては意見が鋭く対立。 中身の議論が深まらないまま減税規模だけが独り歩きする状態が続くと、税制改革が大きく変質する事態にもなりかねない。 ▽4年と5年で対立 小泉首相が指示した「多年度、税収中立」は、先に減税した分を将来の増税で取り返し、複数年度で差し引き同額にする発想だ。 諮問会議の民間議員の念頭にあるのは03年度から2年間は減税、その後2年間は増税分を多くし、通算4年間でバランスをとる案。 背景には、諮問会議が中期経済財政展望で示した改革期間の最終年度が06年度になっていることがある。 改革実現を公約した期間内に税による活性化を終えないと、諮問会議の影響力に大きく響く恐れがあるからだ。 これに対し、塩川正十郎財務相は5年間の期間を提示。03年度 に増減税が同時にスタートするが、当初3年間は減税分が上回り、残り2年は増税に比重を置く考え方だ。 減税期間を長めにして企業優遇の効果を高める狙いだが、その分だけ後年度の増税額が上積みされる可能性がある。 ▽税率と財源でも溝 増減税の期間以上に、先行減税の論議に影を落としているのが企 業優遇の具体策をめぐる意見の食い違いだ。諮問会議側は国税である法人税率(30%)の引き下げを強く主張。 一方、政府税調や塩川財務相は、短期的には研究開発の税優遇を軸にした政策減税の方が効果的としている。 背景には、恒久措置につながる法人税率下げは避けたいという財務省の思惑がうかがえる。 減税財源をめぐる対立も深刻。諮問会議は、歳出削減分や活性化がもたらす自然増収、国有財産売却を財源に取り込むべきだとしているが、 財務省は将来の増税で返済する「つなぎ国債」による財源調達を容認する一方、その他の手段については財政規律の維持や確実性の観点から否定的だ。 ▽野党も本格参戦へ 政府税調は、国民の声を聴く対話集会を23日に広島市、24日に長崎市で開催した後、本格的な議論を再開する。 一方、塩川財務相は、企業が税制改正に速やかに対応できるよう、10月にも政策減税の規模や内容を明らかにする意向を表明。 相沢英之・自民党税制調査会長も議論の前倒しに意欲を見せる。 企業が優遇され、個人が負担増になる構図が鮮明になれば、野党も本格参戦するとみられ、今後の議論の展開は予断を許さない。 |
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