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※このメールはHTML形式でお届けします。オンラインでご覧いただくことを推奨します。 ※毎週金曜日配信 2002年11月1日 第22号 |
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『有力紙買収で国際展開強化 NYタイムズ』(10月30日(水)) 米紙ニューヨーク・タイムズが、国際世論に強い影響力を持つ名門英字紙インターナショナル・ヘラルド・ トリビューン(IHT)の完全子会社化を決めた。IHT買収による具体的な将来戦略については口を閉ざし ているが、欧米メディア界では、国際展開で先行する米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)、英フィ ナンシャル・タイムズ(FT)の2大英字経済紙の追撃が狙いとの見方がもっぱらだ。 WSJは米国内でタイムズをしのぐ約180万部の発行部数を誇るうえ、アジアで8万5000部、欧州で10万部 を販売。FTも世界で50万部足らずと小規模ながら、米国とアジアでの年間10%を超す部数拡大などにより 「多国籍化」を強めている。 タイムズはインターネット版の拡充を除けば、国外の読者開拓に大きく出遅れた。米大手証券ゴールドマン ・サックスのアナリスト、ピーター・アパート氏はタイムズが「IHTをタイムズ色の強いブランドに変え、 タイムズの記事掲載率を増やす」と予想する。事実上の「タイムズ国際版」誕生のシナリオだ。 IHTは昨年まで2年続きの赤字で今年も赤字決算が予想されているが、昨年の発行部数は約26万4000部で 過去最高を記録。国際的な知名度は高く、経済のグローバル化に伴う新規広告収入への期待もある。タイムズ はIHTの読者層や印刷、流通機能を使い、国際事業で一気に巻き返しを図る態勢を整える。 タイムズは約35年間、ワシントン・ポスト紙と折半の出資でIHTを運営してきた。しかし宿敵との「呉越 同舟」の経営体制に終止符を打ったのは、リベラルな論調とは裏腹な「どう喝」的交渉術だった。 ポスト側が保有株を譲渡しなければ、タイムズは国際版の競合紙を発刊し、IHTへの財政支援もやめると 通告。ポストは「極めて不本意で悲しい決断」(ドナルド・グラハム会長)で株式売却に応じた。 IHTはポストにとって首都ワシントン地元紙の枠を超えた「国際的高級紙」の地位を確保する重要な足場 だった。しかしIHTを失った後は傘下の有力誌「ニューズウィーク」に頼るしかない。追い詰められたポス トの「次の一手」も注目される。(ニューヨーク共同=新井琢也) |
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