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※このメールはHTML形式でお届けします。オンラインでご覧いただくことを推奨します。 ※毎週金曜日配信 2002年12月27日 第30号 |
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『矢継ぎ早に日銀を挑発 小泉首相に総裁カード』(12月25日(水)) 「財政も税制もぎりぎり。これからは金融政策だ」―。小泉純一郎首相は今週に入って、日銀に一段の金融緩和を迫る方針を表明。速水優日銀総裁の後任人事についても「民間人にできたらいい」と発言するなど、矢継ぎ早に日銀を挑発≠オた。 補正予算、先行減税などのデフレ対策にも株価低迷は止まらず、万策尽きた感のある小泉政権は、金融政策に責任転嫁する「日銀いじめ」を始めたようにも見える。総裁人事というカードを手に協力を迫る首相と、崩れかかった中央銀行の威信を守ろうとする日銀サイドの「冬の陣」は、年内にも見込まれる新総裁内定まで続きそうだ。 13日の経済財政諮問会議。出席した速水総裁は「金融政策の信頼低下を招きかねず不適切だ」と色をなして抗議した。政府の「改革と展望」改定案に「早期にプラスの物価上昇率の実現を目指す」と、日銀が抵抗してきた物価目標設定ともとれる表現があったためだ。 この文言は結局修正されたが、福田康夫官房長官が「日銀は物価に十分関心を払ってほしい」と苦言を呈するなど、物価目標設定の圧力は強まっている。竹中経財相も17日の日銀金融政策決定会合に乗り込み「日銀はどういう政策でデフレを克服するのか」と積極対応を迫った。 自民党幹部は「物価目標設定を首相や周辺に入れ知恵しているのは竹中大臣」と明かす。竹中経財相は自らのプロジェクトチームのメンバーで物価目標導入積極派の中原伸之・元東燃社長を次期日銀総裁として首相に進言。会見でも「小泉総理は民間の柔軟な発想を入れたいと言っている」と強調した。 ただ先進国で例のないゼロ金利政策を続ける日銀は、10月にもデフレ対策に合わせて追加緩和を実施。銀行保有株の買い取りまで行って政府に協力姿勢を示しており、市場からは「これ以上やっても効果は薄いのに政府が無理強いしている」(みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミスト)との声も聞かれる。 9月の柳沢伯夫金融相降ろしでは共同歩調をとったかに見える竹中経財相の攻勢に対し、日銀内部では「自分の金融行政が講釈ばかりで進んでいないのに、外部のことにまで口出しする」と不満が高まる。総裁人事でも福井俊彦・元副総裁ら「身内」を推す動きをさらに強めるのは必至だ。 「首相の腹の中では後任人事は決まっている。しかし外に出ればつぶれるから絶対に言わない」と内閣官房幹部。支持率が下落している小泉首相にとって、総裁人事は経済への取り組みをアピールする貴重な機会だ。「デフレ退治に積極的な人を選びたい」―。9月末の内閣改造と同じく秘密主義を守りつつ、一段の金融緩和という「踏み絵」を示して日銀の出方を見守っている。 |
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