地域ニュース【7月6日(金)〜7月12日(木)】

【2007年7月12日(木) 土砂搬出用の設備撤去進む 岩国基地沖合移設】

 岩国市の愛宕山地域開発事業で、米海兵隊岩国基地の滑走路沖合移設に伴う埋め立て用の土砂を搬出したベルトコンベヤーの撤去が進んでいる。全長3.4キロで、10日深夜には国道188号を一時通行止めにして作業。8月末までに終わる見通しだ。
 県住宅供給公社は10日午後11時から4時間、現場付近の約2キロを通行止め。連結した部分を切断した後、長さ22m、重さ38トンのコンベヤーを大型クレーンでつり上げ、取り外した。
 撤去したコンベヤーは分解し、愛宕山の工事現場に保管。27日に入札し、メーカーや解体業者などに売却する。
 愛宕山地域開発事業は、基地の滑走路沖合移設に連動し1998年に着工。切り崩した土砂をコンベヤーで岩国市尾津町の積み出し桟橋まで運んでいた。今年3月に作業が終了。順次、設備の撤去を始めていた。



【2007年7月12日(木) 安下庄線を防長交通が継承 便数は削減】

 山口県周防大島町西安下庄の町立橘病院と柳井市のJR大畠駅を結ぶ安下庄線(26.4キロ)について、中国ジェイアールバスが9月末で撤退し、10月から防長交通が路線を引き継ぐことが決まった。
 同線の利用者は、昨年度約12万人。乗車密度は1便平均3.3人で、4000万円以上の赤字を計上、国県、柳井市の補助を除くと、町が約1900万円を補てんしている。過疎・高齢化で利用者は減り続けており、昨年秋に中国ジェイアールバスが撤退を表明。町が防長交通に引き継ぎを打診していた。
 防長交通は10月から、平日で現行の15往復を11往復にするなど、便数を8割程度に削減する。料金は現行を維持する。防長交通によると、人件費などキロあたりの運行経費が中国ジェイアールバスより安いこともあり、赤字額は年約1700万円に圧縮され、町の補てん額も約700万円に減るという。
 防長交通の佐々木亮輔運輸部長(49)は「効率性を追求しながら、8月末をめどに、島民の利便性に配慮したダイヤを決めたい」と話した。
 1948年に旧国鉄バスとして運行を始め、59年間にわたり周防大島の交通を支えたJRのバスは島からすべて撤退する。



【2007年7月11日(水) 河口堰の放流を増加へ 芦田川水質改善で】

 国土交通省福山河川国道事務所は10日、2001年から実施している芦田川河口堰(ぜき)の弾力的放流について、放流回数を増やすことを決定した。雨量、流入量などの実施条件を緩和し、頻度を年5回程度から月2、3回にまで高める。汚濁が著しい芦田川下流域の水質改善を図る。
 この日、国、福山市、地元漁協などでつくる芦田川水質改善対策検討会(会長・尾島勝福山大教授)で、同事務所が放流条件緩和を提案。検討会が了承した。早ければ17日から、新条件下での放流が始まる。
 弾力的放流は従来、府中市内の雨量が10ミリ以上で、河口堰への流入量が毎秒5.5トンを超えた場合に実施していた。今回新たに、雨量の基準を満たさなくても流入量が毎秒2.1トンを超えれば放流できるとする基準を加えた。
 放流の時間帯も拡大した。流域の安全性や生態系に配慮し、放流はこれまで同事務所職員の就業時間内の満潮に合わせて実施していた。この条件を「日の出から日没まで」へ変更した。
 実施条件の緩和と時間帯拡大に伴い、同事務所は年間放流回数が従来条件下での6―14倍、水交換量が同3―7倍にそれぞれ増えると見込む。
 検討会では、福山市漁業振興協議会の前田亘章会長が、稚魚の放流シーズンと赤潮発生時の放流自粛を要望した。同事務所は「放流時は関係者と連絡を取り合い、柔軟に対応する」としている。
 河口堰は1976年、工業用水確保を目的に稼働。1日6万8000トンを流域の事業所に供給する。河口堰付近では富栄養化が進み水質悪化が問題となっている。同事務所は水質改善に向けて01年以降、今年5月までに計33回の弾力的放流を実施してきた。



【2007年7月11日(水) 乗り合いタクシー実験へ 石見銀山交通問題委】

 世界遺産となった石見銀山遺跡を取り巻くアクセスの向上を目指す石見銀山交通問題検討委員会が10日、大田市役所であり、遺跡のある同市大森町と温泉津温泉、三瓶山をつなぐ乗り合いタクシーの運行実験を10月にも実施する計画を確認した。
 検討委は中国運輸局、市、県と観光団体・施設、バス・タクシー会社の関係者ら19人で構成。大森町内で4月に導入したパークアンドライドの交通システムを練り上げた昨年度に続き、本年度は周辺観光地や空港とのアクセスを検討することを申し合わせた。
 事務局の中国運輸局などが示した計画によると、乗り合いタクシーは、仁摩町経由で大森と温泉津を結ぶ路線と市街地経由で大森と三瓶山を結ぶ2ルートで運行。それぞれ1日3往復程度のダイヤを組み、予約に応じて走らせる「デマンド型」を想定している。
 利用実態や利用客のアンケート結果を基に11月下旬に予定する次回の検討委で検証し、本格導入に向けたモデルの策定を目指す。
 空港からのアクセスについては、交通・観光の事業者などを対象にサービスの在り方に関する聞き取り調査を行うとした。



【2007年7月10日(火) 水田に七色浴衣 奥出雲でアジサイ満開】

 島根県奥出雲町亀嵩の農業、藤原徳夫さん(76)宅で、満開のアジサイが見ごろを迎えている。10種類以上の約9000本が、棚状に並ぶ青々とした水田のあぜを何重にも埋めつくしている。
 藤原さんがアジサイを植え始めたのは1991年。幅広いあぜに生える雑草を抑制するために少しずつ挿し木したのが始まりだったが「そのうち欲が出た」(藤原さん)。梅雨の時季にしか会えない姿を楽しみに毎年少しずつ、種類を増やしている。
 一般的なセイヨウアジサイに、星形の白い花が花火を連想させるスミダノハナビ…。安来市広瀬町の主婦森山和子さん(67)は「丁寧に手入れしないと翌年はきれいな花がつかない。自分でも栽培しますが、こげにはできません」と感心していた。
 15日午後1時からは、アジサイを題材にしたフォトコンテストも企画している。藤原さんTel0854(57)0045。



【2007年7月10日(火) 山口の名所、郷土切手に 中央郵便局が販売】

 山口市の山口中央郵便局が、市内の観光名所など10カ所の絵柄を印刷した切手シート「西の京やまぐち」を販売している。県内では下関市の「歴史と文化の町下関」、岩国市の「岩国錦帯橋の四季」に次ぐ郷土切手シリーズ第3弾。
 「西の京やまぐち」は、国宝・瑠璃光寺五重塔や夏の風物詩のちょうちんまつり、桜の咲き誇る重源の郷、周防大橋など10種類。職員ら5人が「山口にまつわる風景や風物」をテーマに選んだ。1シート(10枚1組)1200円。限定で5000シートを発売した。山口市内の33局でも購入できる。
 山口中央郵便局総務課の秦範和主任(32)は「山口のよさを再認識してもらえるはず。遠く離れた知人への便りに使ってほしい」と呼び掛けている。Tel083(922)0150。



【2007年7月9日(月) 火災警報器、高齢者世帯へ助成金 笠岡市】

 笠岡市は、設置が義務化された住宅用火災警報器の高齢者世帯への設置助成制度を新設した。
 65歳以上の人だけで暮らす所得税非課税世帯が対象。既存住宅への取り付けに限定し、1世帯1台分(8000円を上限)を補助する。購入前の申請が必要。本年度180台、助成期限の2010年度末までに計720台の設置を見込む。
 住宅用火災警報器は消防法などの改正で06年6月から新築に義務付けられ、既存住宅も11年5月末までの取り付けが定められた。
 笠岡地区消防本部によると、住宅火災の死者を3分の1程度に減らす効果が期待されるが、市内で既存住宅への取り付けはわずかという。



【2007年7月9日(月) グリーンツーリズム学ぶ 浜田で25日に「塾」】

 農家民泊や農業体験などのグリーンツーリズムについて学ぶ「しまねツーリズム塾」が、25日午後6時から9時まで浜田市田橋町のふれあい総合農場しまね近くの集会所「交流処」である。
 愛媛県久万高原町の農家で、全国のツーリズム活動に詳しい竹森まりえさんが講師。受け入れ側の農家、客として利用しようとする市民らツーリズムに興味ある人なら誰でも参加できる。参加費2000円(資料・茶菓代、夕食は出ない)。
 塾は、昨年11月に浜田市などで開かれた全国グリーン・ツーリズムネットワークしまね石見大会に参加した農家の有志が企画した初の勉強会。今後も実践農家づくりなどツーリズム運動のすそ野拡大をめざす。
 ふれあい総合農場しまね(佐々木玲慈さん)にファクスで申し込む。Tel0855(26)0826。



【2007年7月7日(土) 中期計画は「おおむね順調」 山口県立大】

 山口県立大(山口市)は、2011年度までの運営方針をまとめた中期計画で、初年度の達成状況を自己評価して公表した。目標通りにほぼ達成できたとして「おおむね順調」とした。
 公認会計士らでつくる県公立大学法人評価委員会に、5分野185項目ごとに5点(十二分に達成)から1点(未達成)までの5段階での自己評価を報告。全体の平均は3.1点だった。
 項目別では、目標を上回った管理栄養士や社会福祉士の合格率など4項目は5点。法人独自の事務職員採用や施設の地域開放、地域との国際交流の仕組みづくりなど23項目は2点だった。
 大学の自己評価を基に、県の評価委員会が評価を決め、二井関成知事に報告。9月の県議会定例会で報告する。



【2007年7月7日(土) 埋め立て期限5年延長 笠岡のごみ最終処分地】

 井笠地域の家庭などから出るごみを最終処分している「見崎山埋め立て処分地」(笠岡市神島)について市は、設置者の県西部衛生施設組合が来年3月の埋め立て期限を5年間延長する協定を地元住民組織と締結したことを明らかにした。
 同処分地は容量に余裕があり、地元同意の取り付けで、井笠地域3市2町は懸案の一般廃棄物最終処分場を2013年3月まで確保した。施設組合副管理者の三島紀元副市長が市議会環境福祉委員会で報告した。
 見崎山処分地は1978年に搬入開始。20年で満杯の予定が、ごみ減量化で「寿命」が延び、施設組合と住民組織・神島協議会は97年に10年間の使用延長協定を結んでいた。今回は再延長となる。総面積7.4ヘクタール。容積は約20万m3。現在約85%埋まっている。
 市によると、埋め立て期限の再延長に伴い、施設組合は08年度から5年間、地元に毎年800万円の交付で合意した。
 三島副市長は同処分地を閉じる13年度以降について、民間委託などを候補に「早急に方向性を出したい」と述べた。19年度をめどに最終処分場に代わるガス化溶融炉の導入方針も示した。



【2007年7月6日(金) 植物食い荒らすカタツムリ 山口県東部に広がる恐れ】

 植物などを食い荒らす雑食のカタツムリで地中海原産の「オオクビキレガイ」が、山口県東部に広がる恐れがある。既に宇部、山口市で確認。県野生生物保全対策検討委員でカタツムリを研究している上関町の上関中校長増野和幸さん(52)=山口市小郡上郷=は「見つけたら駆除などを」と呼び掛けている。
 オオクビキレガイは体長約3センチでキセル形の殻で先端が折れているのが特徴。雑食で植物に加え、他のカタツムリなどを食べる。繁殖力が強く、乾燥にも強い。効果的な駆除方法は分かっていない。
 国内では1988年、北九州市で初めて見つかった。県内では、92年に増野さんが、宇部市内の小学校の花壇で見つけた。最近では山口市内の公園の花壇や民家の菜園でも確認され、東部に広がっているという。
 県病害虫防除所(山口市)は「家庭菜園などでの発見の報告が年に1、2件程度ある。生息を確認して約10年以上がたつが目立った農作物への被害が報告されていない。今のところ、病害虫として重要視するまでにはなっていない」と説明する。
 増野さんによると佐賀、大分、熊本、和歌山の各県でも確認されているという。公園の花壇などでの発見が多いため、「園芸関係の土や苗などに付着して広まっているのではないか」と分析。一方で、「農作物に広がれば、すぐに被害に結びつく」と懸念し、発見情報などを求めている。増野さんTel083(973)4552。



【2007年7月6日(金) 浜田の社中が14日からインド公演】

 浜田市の西村神楽社中(日高均代表)が14日からインド東部のオリッサ州で公演する。祭りなどで4日間舞った後は、現地の伝統舞踊ゴティプア舞踊団と一緒に帰国。交換に舞踊団は日本で公演する。同社中や仲立ちした大阪市の市民団体は「これを機に日印交流を活発化させたい」と張り切っている。
 インド公演は大阪市の特定非営利活動法人(NPO法人)、インド日本友の会(クンナ・ダッシュ代表)が呼び掛け、法人役員に知人がいた日高さんらと、奈良県大和郡山市の「やまと獅子太鼓」が応じた。今年は日印文化協定締結50周年にあたり、外務省が「日印交流年」を提唱。訪問は省認定事業になった。ただ助成金が不確定のため旅費はそれぞれで賄う。
 神楽社中は、日高さんや高校生、会社員ら15人が休日をやりくりして参加する。プリー市ではヒンズー教最大の山車祭り「ラタ・ヤットラ」に参加し、特設ステージで大観衆を前に「八岐大蛇(やまたのおろち)」を披露。このほか同市や近くのブバネシュワール市で開く日印交流イベントを含め、4日間計4回の上演が決まった。
 米国、中国などで公演経験がある日高代表は「石見神楽は国境を越えて感動してもらえる。インドでもパワフルな大蛇を見せたい」と意気込む。
 一方、インドから来日するのは、ヒンズー伝統の踊りでアクロバチックな動きを見せるゴティプア。少女の格好をした10代の少年が舞う。今回は同州の舞踊団12人が22日から8月末まで日本に滞在する。
 大阪市などで12回の公演が内定。浜田市にも8月3−5日に訪れることが決まり、交流行事などの準備が始まった。クンナ代表は「お互いの国を理解するには経済交流だけでなく文化交流が必要。両国の子どもたちに伝統文化を触れさせてやりたい。公演などの支援をお願いしたい」と呼び掛けている。